TVCMや街角でこんな名前を見たことありませんか?
○○会計事務所
○○監査法人
○○税理士事務所
○○税理士法人
よく見るけれど、どんな会社かイメージが湧かない。という方が多いと思います。
また、税理士・公認会計士を探している方はどちらにお願いすればよいか迷ってしまうことと思います。
そこで今回はよく見るうちの2つ「税理士事務所」と「会計事務所」の違いについて説明します。
税理士事務所と会計事務所の違い
結論から申しますと、「税理士事務所」と「会計事務所」は同じ組織です。
名前だけを見ると、税理士事務所は税理士がやっていて、
会計事務所と聞くと公認会計士がやっているのかと思ってしまいますが、
実際は呼び方が違うだけで内容は同じなのです。
公認会計士が○○税理士事務所と名乗っても良いですし、
税理士が○○会計事務所と名乗っても問題はありません。
ですから会計事務所は~、税理士事務所は~、といったイメージを持っていた方は、
事務所名ではなく、その事務所が何を得意として、何に注力しているかを確認することをおすすめします。
※根本税理士事務所がどんな事務所か知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
税理士と公認会計士の違い
税理士事務所と会計事務所が同じだとわかったところで、
税理士や公認会計士を探したい人はどちらを選べばよいのか迷ってしまうと思います。
ですから、次は公認会計士と税理士について説明をします。
まず、税理士は「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」3つの独占業務を行っています。
①税務代理
税務官公署(国税不服審判所を含み、税関官署を除く。)に対する租税に関する法令若しくは行政不服審査法の規定に基づく申告、
申請、請求、不服申立て及び届出、報告、申出、申立て、その他これらに準ずる行為(以下「申告等」という。)につき、
又は当該申告等若しくは税務官公署の調査若しくは処分に関し税務官公署に対してする主張若しくは陳述につき、
代理し又は代行することをいう。(法 2 条①1、令 1 条の 2)
②税務書類の作成
税務書類とは、税務官公署に対する申告書等の書類の他、租税に関する法令の規定に基づき作成し、
かつ、税務官公署に提出する書類で財務省令で定めるものをいい、次に列挙する書類である。(法 2 条①2、令 1 条)
③税務相談
税務相談とは、「税務官公署に対する申告等、第 1 号に規定する主張・陳述又は申告
書等の作成に関し、租税の課税標準等の計算に関する事項について相談に応ずること」をいう。
一方、公認会計士は上記の税理士の独占業務に加えて、「監査業務」を行うことができます。
(公認会計士についてさらに詳しく知りたい方はこちら)
となれば、税理士は「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」を行い、
公認会計士は監査業務を行っていると思われてしまいますが、
実は公認会計士の多くが監査業務を行わず税理士業務を行っています。
したがって、監査が必要であれば公認会計士を探す必要がありますが、
「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」であれば、税理士でも公認会計士でも対応が可能となります。
税理士や公認会計士をお探しの方は、
何を目的として専門家をさがしているか、目的を達成するためにはどの分野に精通した専門家を探すべきかを
意識するだけでミスマッチを防ぐことができます。
パートナーとなる税理士・公認会計士選びの際は、事務所名や資格で判断するのではなく
事務所の雰囲気、税理士・公認会計士との相性などを把握したうえで選択することをおすすめします。
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